過去PIC「住宅の高性能化に取り組むメリットや可能性」
2023-02-26
昨年の話になりますが、2022ジャパン建材フェアの会場にて行われた講演会「住宅の高性能化に取り組むメリットや可能性」について東北地方、関東地方、中部地方、関西地方から4社が選抜され豊木材は関東を代表してお話をさせて頂きました。
ここで言う高性能化!とは、様々な意味合いがありますが簡単に言うと断熱性の事です。
昨今、住宅メーカーでは高断熱や、省エネを前面に押し出す会社が増えておりますね!高断熱にする事で夏涼しく冬暖かい家になるとか、省エネの家は電力の使用を抑えることが出来て家計に優しいとか、メリットが沢山あるかと思います。それらも勿論大切な事ですが、なぜ高断熱や省エネを前面に出しているのか?について、、、結論は新築住宅に対して2030年より高断熱で省エネ性能の高い家が義務化になるからです。国は2030年建築基準法の改正に向けてひしひしと動き出していて、現在はその準備段階に入っているという事になっております。ではなぜこの様な規則を作るかと言うと。ズバリ、地球温暖化による気温上昇を抑えるためにCO2削減を実現しないとならないからです。ピンと来ない方もいらっしゃるかと思いますが、地球上に住まわせてもらっている我々にとってとても重大な事です。ですので住宅性能を上げるという事は住む人にだけでなく地球環境にも良い影響を与える事に繋がるわけです。
さて、前話が長くなってしまいましたがジャパン建材フェアでお話をさせて頂いた内容を端おって書かせて頂きます。まず講演会の本題「住宅の高性能化に取り組むメリットや可能性」について
メリット
・外気の影響を受けないので1年中快適
・冷暖房の費用を節約できる
・ヒートショックの危険性が減少する
・防音効果が高い
可能性
それは自然環境の保全です。
私自身はこの自然環境の保全こそ最も重要でないかと感じ2015年より省エネ住宅に取り組んでおります。理由は、私が好きなサーフィンを通して海の変化を実感しているからです。例えば水温の変化!
今から30年近く前、湘南の海でサーフィンをする場合、四季の水温に適したウエットスーツが必要でした。春は外気温が高く海水は冷たいのでシーガル(半袖長ズボン)が必要で、夏に向けてシーガルからスプリング(半袖半ズボン)そして夏はタッパー(半袖・下はトランクス)。夏から冬に向けてロンスプ(長袖半ズボン)3㎜フルスーツ、そして真冬は5㎜ドライスーツ。1年を通してこれだけの種類必要だったわけですが現在では、個人差もありますが私は冬用と夏用の2種類しか使っておりません。要は水温が極端で、冷たいか暖かいかのどちらかで春と秋の海水温が減っているという事です。更に冬の水温は異常なほどに暖かいと感じております。この他にも海岸の浸食や海流など他にも気になる所はありますが海水温の変化が1番解りやすく感じました。こうして海水温の変化を肌をもって実感して原因を少し調べてみました。
海水温が上がる原因は地球温暖化が影響!
地球が温暖化になる原因の一つに二酸化炭素の排出量が関与しております
そしてその原因の一つに住宅から排出される二酸化炭素(CO2)があるという事。しかも住宅から排出される二酸化炭素(CO2)の多さに唖然としてしまいました。
これは大変だ!海だけでなく地球が悲鳴を上げている!そう捉え私は直ちにCO2を削減できる住宅づくりを行う事にしました。この取り組みは2015年より始まり数々の物件をつくらせて頂きましたが、結果お施主様には快適!と喜びの声を頂いている事と同時に以前よりもCO2を大幅に削減出来て自然環境の保全に貢献できているのではと私は考えております。お客様が快適な暮らしが出来るような家づくりを行う事も大切ですが、地球に住ませて頂いていると言う自然に対する感謝の姿勢も大切ではないかな、と感じる今日この頃です。